「年代別に見るEDの原因」

幅広い年代の男性

勃起不全(ED)は、男性であれば年代に関係なく起こりうる疾患ですが、その原因の傾向は年代によって変わってきます。

ここでは、「それぞれの年代でどのようなことがEDの原因となるのか?」について詳しく掘り下げてみたいと思います。

どのような原因があるのか

まずEDの原因の種類を説明します。

  • 心因性ED

ストレスや不安、うつ病などの心理的な原因で起こるED

  • 器質性

高血圧や糖尿病などの生活習慣病や、加齢によって起こるED

  • 薬剤性

特定の薬剤を服用することで起こるED

EDの原因について

心因性ED

EDを招く2種類の心因性の要因とは

心因性EDの原因とされている事柄は、大きく2種類に分かれます。

一つ目は「現実心因」、二つ目は「深層心因」です。

①現実心因

「現実心因」とは、現実社会で日常生活を営んでいる際に受ける心身のストレスや、心理的な要因が原因となります。

EDの原因となりうる現実心因には以下のようなことが挙げられます。

  • 初体験などセックスに対する過度な緊張
  • 仕事のストレス
  • 子育て、家庭におけるストレス
  • 経済的な不安
  • 毎日疲れている
  • パートナーにかけられたひとことがトラウマに
  • 不妊治療のストレス(近年増加傾向)

②深層心因

EDの原因となりうる深層心因には以下のようなことが挙げられます。

  • 経験不足による緊張
  • 自分の陰茎は小さいかもしれないと思い込む…といった体には問題のないストレス
  • パートナーに対する怒り、憎しみ、妬み
  • 幼少時に受けた心的外傷体験
  • 母子分離不全
  • エディプスコンプレックス
  • 潜在的なホモセクシャル

心因性EDについて

器質性ED

EDを招く3種類の器質性の要因とは

器質性EDの原因となりうる事柄は大きく3種類に分かれます。

  • 加齢
  • 生活習慣病
  • 手術や外傷

①加齢

加齢はEDの原因となることがあります。また、生活習慣病もEDの原因となることがあります。

EDの原因となりうるこの二つの要因は密接に関わっており、加齢によって生活習慣病を患った人がEDになったり、もともと生活習慣病を患っていた人が更に加齢することによってEDを発症したりします。

以下の調査では、50代で生活習慣病を患っている人の方が、40代で生活習慣病を患っている人よりもED発症率が高いという調査結果が出ています。

この調査結果から読み取ることができるのは、生活習慣病を抱えたまま歳を重ねるということが、ED発症の大きな原因となってしまうということです。

②生活習慣病

EDと生活習慣病は密接な関りがあります。

他に何も悪いところがないのに何故かEDなってしまった場合は、その陰に生活習慣病が隠れている可能性があります。

EDは陰茎の動脈が狭いことが原因で、血流が行き届かないことで起こる病気です。心臓の筋肉にある動脈が詰まると心筋梗塞、脳の動脈が詰まると脳梗塞となります。

陰茎の動脈は心臓や脳にある動脈よりも細いので、梗塞が起こると他の動脈よりもいち早く陰茎に症状が現れるのです。

EDが発症した裏で起きている可能性がある疾患は以下のようなものがあげられます

  • 脳梗塞、脳出血
  • 心筋梗塞、狭心症
  • 脂質異常症(高脂血症)
  • 糖尿病、高血圧

③手術や外傷

手術や外傷によってEDとなる場合、原因として考えられることとして、以下のようなことが挙げられます。

  • 骨盤内の臓器の疾患を手術によって治療することにより起こるED
  • 事故による陰茎自体の損傷など

手術の後遺症や、陰茎そのものを損傷したことによってEDになることもあります。

骨盤内の臓器の手術は、悪い疾患を取り除くために行うことですが、それによって器質性EDとなってしまうことがあるので、術前に医師とよく相談しておくことが大切です。

また、事故などで陰茎やその周辺の組織を損傷することがEDにつながることもあります。

器質性EDについて

薬剤性ED

EDを招く4種類の薬剤とは

特に以下のような薬剤が原因となって、EDを引き起こす可能性があるとされています。

  • 中枢神経に作用する薬剤
  • 末梢神経に作用する薬剤
  • 循環器系に作用する薬剤
  • 消化管に作用する薬剤

これまでずっと飲み続けている薬がある場合には、その薬がEDの原因となっている可能性があるかもしれません。

持病により上記の薬を服用し続けなければならないという場合は、EDについても主治医に相談してみるとよいでしょう。

①中枢神経に作用する薬剤

中枢神経に作用する薬剤としては以下のようなものがあります。

  • 解熱消炎鎮痛剤
  • 抗うつ薬
  • 抗けいれん薬
  • 抗精神病薬
  • 睡眠鎮静薬

特に、強い鎮痛作用をもつものは刺激に鈍感になりやすく、EDを誘発しやすくなります。

②末梢神経に作用する薬剤

末梢神経に作用する薬剤としては以下のようなものがあります。

  • 鎮けい薬
  • 抗コリン薬

末梢神経に作用する薬剤は、薬剤によってその違いはあるものの、少量の成分が脳内に移行するため、中枢神経系にも副作用を及ぼすと考えられています。

また、抗コリン薬は副交感神経を抑制する効果があるため、勃起も抑制してしまうことがあります。

③循環器系に作用する薬剤

循環器系に作用する薬剤としては以下のようなものがあります。

  • 不整脈治療薬
  • 利尿剤
  • 降圧剤
  • 血管拡張剤
  • 脂質異常症治療剤

ここれらの薬剤を服用することで、体内の血液量が少なくなったり血行が悪くなることがあるため、これらの作用はEDを助長するとされています。

④消化管に作用する薬剤

消化管に作用する薬剤としては以下のようなものがあります。

  • 消化性潰瘍治療薬
  • 抗コリン薬
  • 鎮けい薬

男性ホルモンの働きを抑制する効果によって、男性の性欲を低下させたり、EDを助長させる作用があります。

薬剤性EDについて

年代別の原因(20代~50代)

EDになる原因を年代別に見てみると、どの年代にどのような原因が多いのか特徴が見えてきました。

どの年代にどのような原因が多いのかを知ることは、自分のEDの原因を知るきっかけになります。

20代

若い世代に多いEDの原因とは

特に20代のような若い世代で多いEDとは、性行為が緊張でうまく行かず、うまく行かなかったことでEDになってしまう心因性のEDです。

心因性

20代でEDになる時に抱えがちな心因的な要因とは、性行為に対して未熟なことや、新しい仕事やプライベートへの過度な心配によるストレスとなることが多く見られます。

また、性行為がうまく行かなかったことに対する精神的なコンプレックスを抱くことでEDに陥ることもあります。

器質性

20代でEDになる時に抱えがちな器質的な要因とは、海綿体に流れ込む動脈が細いことや、病気やケガの治療によってEDとなることが多いようです。

このような器質性のEDは、陰茎が全く反応しないといった場合以外はED治療によって良くなる可能性があります。諦めずに治療することが大切です。

薬剤性

20代の若いうちに陥ることが多い薬剤性のEDは、特に精神安定剤や抗うつ剤、睡眠薬、向精神薬などによるものです。

これらの薬剤を服用し続けている時にEDの症状が現れたら、主治医に相談してみることをおすすめします。

うつ症状の真っ最中にある時は、性行為をしようという気持ちは起きないかもしれません。

しかし、うつ症状が安定し、性行為をしようと思えたときに、はじめてうまく勃起しないことに気づくといったケースが少なくないのです。

このようなタイミングでEDに気が付いた場合は、薬剤性EDを医師に相談されることをおすすめします。

30代

30代でも、特に多いのは心因性のEDです。また、30代半ば以降では器質性のEDも増えてきます。

20代の頃よりもEDの発症率は高くなり、30代男性は10人に1人以上がEDを自覚しているというデータがあります。

心因性

性行為自体に自信がなかったり、緊張などで心因性のEDを抱える20代とは少々事情が違ってきます。

30代では、自身が抱えている仕事に対して自信を無くしたり、子作りに関するプレッシャーなどが心因性のEDを引き起こすことが多くなります。

中でも近年増加傾向にあるのが、不妊の解決を目指すために行う妊活が逆に妊娠を難しくしているというパターンです。

妊活では女性側が排卵検査薬などで妊娠しやすい日を予測して、その日が来ると男性を促すことが多くあります。

不妊治療においてもたいていは最初にそのようなタイミング指導を受けて、妊娠の可能性が高い日を指定されるため、タイミングを決められることに対して男性側がプレッシャーを受けるのです。

器質性

30代半ばを過ぎたころから、器質性のEDも増え始めます。

この年代で最も多いのは器質性のEDですが、動脈硬化が始まることでEDになる人も増えてきます。

30代でEDになる時に抱えがちな器質的な要因とは、海綿体に流れ込む動脈が細いことや、
動脈硬化の始まりによって陰茎の血管も狭くなること、病気やケガの治療がEDを引き起こすことなどが多いようです。

薬剤性

30代でも心因性のEDが多いことから、うつ病などに陥った際に精神安定剤や抗うつ剤、睡眠薬、向精神薬などを服用することによるものが多くなります。

このような薬剤を服用し続けている時にEDの症状が現れはじめたら、薬剤性EDの可能性を疑い、主治医に相談してみることをおすすめします。

40代

40代以降に多いEDの原因とは

40代になると心因性のEDのほか、器質性のものも増えてきます。

食生活や生活習慣が元になる「生活習慣病」は、重大な合併症を引き起こすことがありますが、EDの大きな原因のひとつにもなります。

心因性

40代になって抱える心因的な要因としては、重くなる責任による仕事に対するストレスや、妊活をしている場合の子作りに対するプレッシャーなどによるものが多くなります。

器質性

40代では、器質性のEDが増えてきます。

特に、動脈硬化は40代半ばから急激に増えるとされています。

動脈硬化の原因となる糖尿病や高血圧、高脂血症、などがEDを引き起こすことが多くなります。

また、EDの初診率が多いのも40代です。

この頃には、生活習慣病に注意して、乱れた生活習慣を改めるなどの対策が必要になります。

薬剤性

うつ病の治療などで精神安定剤や抗うつ剤、睡眠薬、向精神薬などを服用している人がEDを発症した場合は、これらの薬剤による薬剤性EDかもしれません。

また日頃から消化性潰瘍治療薬や抗コリン薬、鎮けい薬等、消化管に作用する薬を飲むことが多くなり勃起力の低下を感じることがあったら、これらの薬の副作用によるEDかもしれません。

これらの薬を服用している場合は、主治医に相談してみましょう。

50代

50代で多いのは、メタボリックシンドローム、高脂血症、高血圧などの生活習慣病によるEDです。

特に50代以上の男性は3人のうち1人がメタボだという調査結果があります。

メタボリックシンドロームとは内臓脂肪型肥満のことで、診断の基準は「男性は腹囲(へそ回り)85センチ以上」に加え、以下の事柄に1つでも当てはまるとメタボリックシンドロームと診断されます。

※メタボリックシンドロームの診断基準(男性)
腹囲(へそ回り)85センチ以上 に加え、以下がひとつでも当てはまるとメタボと診断される

  • 中性脂肪が高い・コレステロールが低い(中性脂肪150mg/dL以上、HDL40mg/dL未満のいずれかまたは両方)⇒脂質異常症
  • 血圧が高い(最高血圧130mmHg以上、最低血圧85mmHg以上のいずれかまたは両方)⇒高血圧症(一歩手前の状態)
  • 空腹時血糖値(110mg/dL以上)⇒糖尿病(一歩手前の状態)

メタボリックシンドロームは、陰茎の動脈に悪影響を与える病気に直接結びつきます。

健康診断などでメタボリックシンドロームの指摘を受けて勃起力の低下を感じた場合は、生活習慣の見直しが必要です。

心因性

50代になると、管理職に就く割合が増え、仕事の責任も増してきます。

また、ストレスによるうつ病を抱えることもそうですが、男性更年期障害が増えるのもこの年代です。

男性の更年期障害は、近年になって認知されるようになってきましたが、まだ認知度が低く、疲れやうつ病などと混同されることもある疾患です。

症状としては、男性ホルモンの減少によって性欲が減退することも挙げられますが、更年期障害が原因となるうつ病の発症や、更年期障害がメタボリックシンドローム、心筋便塞、脳梗塞やがんといった重大な疾患を引き起こすこともわかってきています。

※更年期障害とは

更年期障害とは、40代以降の男女の性ホルモン分泌量が低下して起こる自律神経失調症に似た症候群のことです。
男性の場合、正式には「LOH(Loss of heterozygosity)症候群」と呼ばれており、テストステロン(男性ホルモン)の分泌量が減ることなどが原因と考えられています。

精神的な症状としては、集中力や記憶力の低下、無気力、不安感、イライラ感、うつ症状、精神的な疲労感などが挙げられます。
また、身体的な症状として、精力の低下、勃起障害や性機能の低下、多汗、筋力の低下、ほてり、頭痛、めまい、耳鳴り、頻尿や肥満などが現れます。

気持ちの落ち込みや体の疲れを感じると、年齢のせいだと思いがちです。

ですが男性でも更年期障害を発症することは多く、また「更年期障害は女性のものだ」と思い込み、自覚をしない男性は意外と多いのです。

気分の落ち込みを感じたら、医師にEDの相談と併せて更年期障害の相談をされることをおすすめします。

器質性

40代から50代にかけての器質性EDは、メタボリックシンドローム、高血圧や糖尿病などの罹病率が高まることで発症率が高くなります。

特にこの年代のEDは、その陰に心血管系の疾患や高血圧、糖尿病など、命の危険が隠されていることが少なくありません。

ED気味だと感じたときは、医師に相談してみることをおすすめします。

薬剤性

50代で抱えることが多い薬剤性のEDは、降圧剤や抗コレステロール剤を服用し始めることによるものです。

これらの薬は「循環器系に作用する薬剤」に当てはまります。特に、多剤服用がはじまるのは50代だと言われています。

薬を服用し始めてからEDが発症した場合は、その薬が原因となっているかもしれません。
そのような場合は、主治医に相談することをおすすめします。

70代以上の場合は?

70代以降に多いEDの原因とは

70代以上はEDであって当然だという考えが根深い傾向にあるようです。

欧米7カ国の50~80歳12815名を調査した研究では、70歳代のED有病率は75.6%という結果が出ています。

ところがED治療専門のクリニックを受診している70代以上の患者数はそれほど多くありません。

体力的に通院が億劫になっている人がいるというのも事実ですが、70代以上ともなると本人が「勃起しないのが普通」と、治療自体を諦めていることが多いようです。

また男女の性欲に差があることによって、妻に性行為を拒否されたりすることが原因となってED治療をしないということもあるようです。

さらに、この年代はインターネットなどで情報を仕入れるのが苦手な傾向にあるため、EDを治療できるということ自体知らないという人もいるようです。

高齢であっても全身の血流が原因となってEDを引き起こしている場合、ED治療薬の服用によってEDが改善する可能性は充分にあります。

また、ED治療薬を服用することが全身の血流改善につながる可能性があります。

高齢になっても性生活を謳歌したいという場合は、なるべく早い時点で全身の健康と共に勃起不全についても対応しておくことをおすすめします。

この記事を書いた人 コーイチ

たまにEDのような症状になる。ED治療薬を始め、早漏防止薬なども色々お試し中の20代。

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